当塾の指導方針

暗記に頼りすぎない

英作文の学習においては例文を暗記し、自分が知っている文章を書くことで間違いを防ぐということがよく行われてきました。私も基本的な50-100文程度をしっかりと意味を理解したうえで、暗記しておくことについては奨励します。

しかし、英作文を暗記だけでマスターするのはかなり厳しいのではないでしょうか。もし暗記だけで英作文の点数を取ろうと思えば、莫大な量の文章を暗記することになり、単語、熟語そして他教科の学習にも時間を割かなければいけないような受験生にとっては、もはやこれは効率のいい学習法とは言えないでしょう。

また、自由英作文では暗記している文を無理やり使おうとするために論理的に全く無関係な文章を書いてしまう、というのもよくある間違いです。こういう間違いをなくすためには、自分の言いたいことをしっかり考えて、それを正しく表現できる力を普段から養う必要があるのです。

文法的に正しいだけではダメ

英作文において、よく言われることが「文法的に正解していればいい」ということです。確かに、英作文において、文法的に正しい文章が書けるということは非常に重要であり、採点においても大きなウェイトを占めると言えると思います。

しかし、文法的に正しい文章を書くだけでいいのか、というとそれは違います。いくら文法的に正解の文章であったとしても、ネイティブスピーカーにとってかなり不自然な文章は、そもそも意味がうまく解釈できないので間違っているのと同じですし、もちろんそういった文章は減点につながります。

そもそも、文法力を確かめたいだけなら、整除問題や空欄補充問題などを出題し、わざわざ採点に時間のかかる英作文を課す必要はないのです。それでも英作文にこだわるのは、英作文が文法だけではなく、語彙力や表現力、論理力などを総合的に問うことができるからなのです。

添削は英作文の練習において必須

英作文の練習をしようと思ってせっかく書いた答案も自分で答えあわせができず、自信を持って書いた模試の英作文では大きく減点された答案を見て、何故減点されているのかさえわからないなんてことはありませんか。

実は英作文はどれだけ書いても添削してもらわないと自分で書けるようにはなりません。それどころか、添削を受けず何度もがむしゃらに書くうちに間違った表現が完全に根付いてしまい、修正するのが困難になってしまうことさえあります。

また、自由英作文でポイントとなるのは自分の書いた文章が正確にかけているかということだけでなく、相手にはっきり論理的に伝わるか、ということです。これを確かめるためには英語ができる先生やネイティブスピーカーなどに添削してもらい、どこがなぜ間違いなのかということをしっかりと説明してもらって、理解することが必要なのです。

自由英作文は論理力も重視

自由英作文において試される能力は英語が正しくかけるか、ということだけではありません。実は、その内容が質問内容にきちんと沿ったものになっているか、そしてその論理の整合性も採点内容に含まれます

実際に、話のトピックが完全にテーマからそれてしまっているケースや字数を伸ばすためだけに全くテーマに関係のない文章を入れてみたりするケース、あまりにも抽象的なことを書きすぎて何を言っているのかわからないケースは受験生の中でもかなりよくあることなのです。

自分の意見を論理的に議論するためにも、まずはしっかりと構想を考えた上で、終始一貫して主張を述べることは必須です。さらに、自分の主張を強めるために関係のある例をいれたり、自分の論理に対する反論を打ち消しておいたりすることで、非常に論理的なものとなるのです。

英作文の力を伸ばすには時間がかかる

英作文は、一人では対策が立てにくいことから、多くの受験生が英作文の対策を後回しにする傾向があり、センター試験後、国公立2次試験までの約1ヶ月で英作文対策を始めるなんて人も多いのではないでしょうか。私も何人かこういった生徒を見てきましたが、その多くは大きく実力を伸ばすことなく受験しています。

個人の英語のレベルや書かなければいけない文章の量にもよりますが、英作文の能力を伸ばすためには時間がかかります。英作文を書くことに慣れるだけでもある程度の時間がかりますし、さらに自分の間違いをしっかりと理解して修正していくことにも時間がかかります。

しかし、受験生に覚えておいてほしいことはなるべく早く対策を始め、何度も練習を積むことで、誰でもできるようになるということです。英作文ができるようになると、得点源の分野になり、大きな自信につながるでしょう。