marryの語法

動詞のややこしい語法はいろいろあり、語法を問う問題は受験でもよく出ますが、中でも頻出の動詞marryについて今日は解説します。ちなみにメリークリスマスのメリーはmerryで、marryではないので注意です。

marry の用法

1. marry 「結婚する」

marryの最もよくある使い方は動詞で「結婚する」という意味です。他動詞としても自動詞としても使われ、他動詞の場合は結婚相手が目的語の場所に来ます。「~と結婚する」という意味なので、marry with herやmarry to herなどと言う人がいますが、いずれも間違いの用法です。

example
(1) Will you marry me?
「結婚してくれますか?」(プロポーズのお決まりの表現)

また、自動詞の用法では、2人の人物を主語に持ってきて「結婚する」ということもできます。

example
(2) Tom and Mary will marry next month.
「トムとメアリーは来月結婚する予定だ。」

このmarryはget marriedに置き換えることも可能です。

2. married 「結婚している」

marryを過去分詞marriedの形に変えると、「結婚している」という意味になります。過去分詞としてのmarriedは形容詞なので、be動詞などの動詞が必要です。

example
(3) We have been married for thirty years.
「私たちは結婚して30年だ。」

(4) I want to go on a date with you, but I’m married.
「あなたとデートに行きたいけど、結婚してるんだよね。」

3. get married to 「結婚する」

上のmarried にgetをつけ、get marriedとすれば、「結婚する」という意味になります。直訳すると、「結婚している状態になる」という意味です。

example
(5) Tom and Jane will get married next month.
「トムとジェーンは来月結婚する。」

「~と」と結婚相手を表す場合にはmarriedの後ろにtoをつけ、to+人の形になります。必ずtoを忘れずにつけるようにしてください。marriedは形容詞なので、後ろに目的語をとることはできません。

example
(6) He got married to Jane.
「彼はジェーンと結婚した。」