worthの用法

今日は数ある単語の中で面白い(?) ものとして知られるworthの用法をやりましょう! worthの用法は受験で最もよく問われるもののひとつなので、しっかり学んでおいてください。

worthの基本用法

A. 「~する価値がある」

worthは「~する価値がある」という意味の形容詞です。この用法が最も受験で問われます。形容詞ですが、後ろに「~する」にあたる言葉を~ingで取ります。

example
(1) Is it worth visiting this museum?
「この博物館は訪れる価値がありますか?」

このthis museum を主語のitの場所におくことも可能です。まるでtough構文みたいですね!

example
(2) This book is worth reading.
「この本は読む価値がある。」(3) This song is worth listening to.
「この曲は聞く価値がある。」

ただし、worthの後ろを全部主語に持ってくることはできません。

example
(4) × Reading this book is worth.

B. 「~の価値がある」

worthの別の用法としては、直後に名詞を取り、「~の価値がある」ということもできます。

example
(5) This car is worth 100,000 yen.
「この車には10万円の価値がある。」

どちらも、worthの後ろに名詞やらingやらがあることに気をつけてください。worthは単独で~ is worth のように用いることは通常できません。

worthwhileとの混同に注意!

worthとよく似た単語に、worthwhileという言葉があります。主に、it is worthwhile ~ ing/ to Vの形で使い、「~する価値がある」という意味になります。worthwhileになると、ing もto も使えます。

example
(6) It is worthwhile visiting this museum.
「この博物館は訪れる価値がある。」(7) It is worthwhile to visit this museum.
「この博物館は訪れる価値がある。」

上の(6), (7)の例はworth while と2語で書いてもOKです。
また、worthwhileは形容詞で「価値がある」という意味もあり、以下の書き方も可能です。

example
(8) Visiting this museum is worthwhile.
「この博物館は訪れる価値がある。」(9) To visit this museum is worthwhile.
「この博物館は訪れる価値がある。」

worthの品詞

さて、最後にworthの品詞をやりましょう。worthのおもしろいところですが、実はその品詞が謎とされる単語です。歴史的にみるともともとは形容詞で、今でも形容詞と載せている辞書もありますが、前置詞としているところもあります。まずworthの前置詞的な性格を見てみます。worthの後ろは基本的にingであり、さらに名詞もとれます(前置詞の後ろはingしかこないんでしたね!)

example
(10) This museums is worth visiting.
「この博物館は訪れる価値がある。」(11) It is worth the effort.
「これは努力の価値がある。」

じゃあ、前置詞か!!と思うかもしれませんが、実はそれほど簡単な話でもなかったりします。worthが前置詞なら、前置詞+関係代名詞ができるはずですが、これができないことが分かっています。

example
(12) He didn’t pay money which the car was worth.
「彼は車の価値となるお金を払わなかった。」(13) × He didn’t pay money worth which the car was

さらに、極めつけにはworthはmoreやmostをつけることができます。以下の例はworthにmostがついて、valueを後置修飾しています。

example
(14) Self-sufficient is the value most worth achieving.
「自立は最も達成する価値のあるものだ。」

もちろん、前置詞だと言い切った場合には、これらの文章は説明できません。ややこしいですね。てことで、worthはかなり前置詞的な要素を持ちながら、形容詞としての要素も持つ、不思議な単語なのかもしれません。

英文法

前の記事

クジラ構文の真実
英文法

次の記事

英語の基本の5文型