目的語に不定詞しかとれない動詞
さて、暑い季節ももう終わりですね!今日は目的語に不定詞しか取れない動詞をやりましょう。
中学時代にやったとはいえ、忘れている人が多いところですね!!
目的語に不定詞とは?
目的語に不定詞が来るってどういうもの?というところから始めましょう。まず、不定詞の中でも、名詞的用法の場合、主語・目的語・補語など、名詞が出てくることができるような場所にできましたよね。
目的語の位置に不定詞がいるのは以下のような場合で、to play with himという不定詞のカタマリが、likeの目的語になっています。
(1) I like to play with him.
「私は彼と遊ぶのが好きだ。」
不定詞の名詞的用法は細かいニュアンスの違いはあるのですが、多くの場合は動名詞で書くこともできます。なので、(1)は(2)のように言い換えることもできます。
(2)では動名詞がlikeの目的語になっています。
(2) I like playing with him.
「私は彼と遊ぶのが好きだ。」
多くの場合は、不定詞の名詞的用法が目的語に来ているとき、動名詞に書き換えることができる。
ですが、一部の動詞は動名詞だけしか目的語にとれなかったり、不定詞だけしか目的語にとれなかったりします。
目的語に不定詞しかとれない動詞(基本編)
高校でも目的語に不定詞しかとれない動詞はたくさん学習しますよね。ここでは、代表的なやつを10こ復習しておきましょう。
未来志向であり、目的語に不定詞をとる典型的な動詞ですね。似たような意味では、他にもwishやhopeがあり、これらも不定詞を目的語にとります。
(3) I want to be a teacher.
「私は先生になりたい。」
decideも目的語に不定詞をとる典型的な動詞ですね。もちろん、未来のことを決定するので不定詞が続くわけです。似たような意味のdetermine, resolveも目的語に不定詞をとります。
(4) I decided to study abroad.
「私は先生になることを決めた。」
「計画する」はもちろん未来のことを計画するので、目的語には不定詞がきます。plan to doで「〜するつもりだ」と訳すと自然に訳せます。他にもintend, mean, promiseなどは目的語に不定詞をとり「〜するつもりだ」という意味になります。
(5) We plan to take a bus to go there.
「私はそこにバスで行く予定です。」
これからすることに対しての拒否を表すので、refuseは目的語に不定詞を取ります。
(6) He refused to play with his brother.
「彼は弟と一緒に遊ぶことを拒否した。」
これからすることに対して期待するので、expectも不定詞を目的語にとります。ただ、expectの場合は、expect O to doの方がよく見る気がしますね。
(7) He was expecting to see his mother.
「彼は母親と会うことを期待していた。」
manageに関していうと、「これから」というニュアンスはなく、「今までやってきた困難なことをなんとかやり遂げる」ということで、動名詞を目的語にとりそうな感じですよね。
ただ、多くの受験生がmanage to doの形でイディオムとして覚えているので、これはもうイディオムとして覚えておくほうがいいのかも。
(8) He managed to solve the problem.
「彼は何とか問題を解いた。」
これからすることに対して約束するので、やっぱり不定詞を目的語にとります。
(9) He promised to finish his homwork by tomorrow.
「彼は明日までに宿題を終わらせると約束をした。」
これからすることに対して提案するので、やっぱり不定詞を目的語にとります。
(10) He offered to help us.
「彼は私たちを手伝おうかと申し出た。」
最後に
よく、不定詞は未来志向、動名詞は過去志向と説明され、確かにそれで大半が説明できるますね。ただ、considerのようにこれからすることなのに、目的語に動名詞しか取れないものがあったりします。
ネイティブはどんな感覚で使い分けているのか…、と言われると、うーん…なんとも言いにくいですね。結構感覚的なものがあり、たまに同じネイティブでも意見の別れるものがあったりもします。ただし、不定詞が未来のニュアンスを含むのは確かでしょう。